多忙な仕事中、束の間の休憩に温もりを感じられる一曲を聴く
毎朝9時に起きて仕事に向かう。
夜は11時過ぎに終わる、そんな毎日を過ごしていた。
仕事を始めたばかりの頃は新しいことばかりだったので学び、成長はもちろんあったが、何しろいっぱいいっぱいだった。
仕事内容で覚えることも多いがまず働くということを覚える、慣れるまでが大変だった。
調理の仕事は教えてもらってもその技術がなければ同じようにできないし、時間がかかる。
入りたての頃は自分が苦手なことはなるべく避けたいと思っていた。(ケーキのナッペやカット、デザートのホイップなど)
でも苦手なものを避けていては上手くなるわけはない。
積極的にこなしてできるようにするのが1番の上達の近道だと気づき自らこなすようにした。
日々を追うごとに苦手意識は消え、人に教えられるぐらいまでは上達していた。
スピードも時間単位で意識して終わらすことができるようになっていた。
個人的に仕事のスピードが上がった1番の要因は早く家に帰りたい!これだった笑
ただでさえ長い労働時間なので自分でコントロールできるところはできるだけ
丁寧にしつつも早く終わらすことを考えて仕事をしていた。
もちろん最初の頃はコントロールできず遅くなってしまうことは多々あった。
でも早く帰りたい!この気持ちは大きくあるので自ずとスピードがあがっていった。
出勤するとすぐに店がオープンする。ランチタイムは鬼のようなオーダーラッシュ。
みんなで声を掛け合い順番に料理を仕上げていく。提供時間が遅くなってしまうことも多々あり何度も反省した。ひたすらオーダーをこなしていく。
あっという間にランチタイム終了の15時になり、発注、休憩の時間に入る。
発注はこれまた厄介な仕事の一つでミスが許されない。最初の頃は長い時間をかけて覚えていった。
そして束の間の休憩時間。
コックコートを着替えて一目散に向かうのは休憩場。晴れている時は、日当たりのいいベンチで過ごすこともあった。
必ず耳にはイヤホンをつけて音楽を流す。唯一自分の世界に浸れる大切な時間だった。
読書をしたりランチタイムの反省をしたり、ぼーっとしたり。
音楽と読書には救われた。
仕事ばかりに染まってしまっていた時によくこの曲を聴いていた。
恋人、家族のことなどをうっすら思い浮かべて。
そしてあっという間に休憩は終わり忙しないディナーへと向かっていく・・・
アフロのグッとくるライムとUKのギターがとてつもなくかっこいい。
UKのギターに憧れてアコギを買ったし、最初に練習したのはこの曲と『RED』。
難しいが弾けるようになった時の嬉しさはハンパない。
聴くと大事な気持ちを思い出させてくれる、そんなオススメの一曲。